不動産を売却する際に売主さんが感じるストレス②

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“売主様のストレスのナンバー・ワンは不動産会社の動きが見えにくいこと”と前回お話ししました。実は、今回お話する“ナンバー2”も負けず劣らず、売主様にとってストレスとなりうる事柄です。

内見時の立会いが思いのほかストレスに

売主様のストレスとなる、もうひとつの大きな事柄が、物件の内見です。居住中の住まいを売りに出す場合、内見は避けて通ることができない要素だけに厄介と言えます。

内見は、売主様がまだ日常生活を送っている空間に赤の他人が訪れるものですから、社交的な性格の人であっても気を遣い、疲れてしまいます。ましてや、人付き合いがあまり得意ではない売主様ならなおさらでしょう。しかも、1回や2回の内見で買主様が決まることは稀。数を重ねるごとに心労が重なるのは言うまでもありません。

また、内見のアポイントもストレスの要因となり得ます。内見のアポイントは週末の土日に入ることがほとんどです。しかも、前もって予約が入ればまだいいのですが、「明日、見に行きたいのですが」と急な要請があることも。困りつつも、「もしかしたら、その内見で買い手が決まるかもしれない」と考えると断ることがためらわれます。買主様が決まるまでは、旅行はもちろん、週末の外出もままならないわけです。

加えて、たとえば、「今週の土曜の午後2時と日曜の午前11時に内見が入りました」とアポイントが入ったとしましょう。約束の時間に来てくれればいいのですが、そうとは限りません。待機していても待てど暮らせど現れず。どうしたのかと連絡してみれば、「すみません、道が混んでいて3時半頃になります」。さらに、やっと来たと思ったら、中を見るなりたった2〜3分で帰ってしまったとしたらどうでしょう。「絶対に気に入らなかったんだ」とがっかりですよね。

不動産会社の交代も視野に入れる

内見は、赤の他人が家の中に入ってきて、いろいろなところを開けたりします。不動産会社のデキる担当者なら「ここ、開けてもいいですか?」などと配慮があるものですが、新人担当者ではそこまで気が回りません。

とはいえ、「ここは開けないでください」「この部屋は見せられません」ばかりでは、せっかく見に来てくれた買主様候補に失礼ですし、怪しまれてしまうかもしれません。そのため、売主様の中には「居住中の状態を見られるのが嫌だから引っ越してから売り出す」という人もいらっしゃいます。

売り出しの期間が長ければ長いほどストレスが続くのは不動産会社も同じです。半年、1年もかけていたら売主様も不動産会社もお互い疲れてしまうから。3カ月の契約期間内で決めるため、「価格を下げてほしい」とリクエストするのはそのためです。

売主様のなかには「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」を締結すると、「この会社だけにしかもう頼めない」と思い込んでしまう人も多いようです。しかし、それは誤解です。専任の契約期間は3カ月で自動更新は業法違反。つまり、3カ月が経過すれば、他社に鞍替えすることになんの問題もないわけです。

弊社ではセカンドオピニオンの相談を無料で承っています。現状に疑問や不満を感じている売主様、ぜひ一度ご相談ください。